Archive for 2月, 2011
旅に出よう。
きっと新たな豊かさをおしえてくれるからー
「知らないところへ行ってみたい」という強い気持ちが旅の本質ではないだろうか。
目的よりも過程が重要で、困難に見舞われても多くの発見や感動をもたらしてくれる旅こそが真の冒険と言える。
40年以上も前に南を目指した2人の若いアメリカ人がいた。イヴォン・シュイナードとダグ・トンプキンスである。
1968年、彼らはサーフ&マウンテンの楽園を探しにカリフォルニアから南米パタゴニアを目指して旅立った。
その後も数々の冒険を成し遂げてきた2人だが、この旅はいまだに「人生最高の旅」だという。
パタゴニアを旅した2人は帰国後、それぞれ小さな会社を設立した。イヴォン・シュイナードは「patagonia」を
ダグ・トンプキンスは「THE NORTH FACE」を。アメリカのおける自然派志向のアウトドア・カルチャーはこの2人の伝説の
旅から生まれたと言ってもいいだろう。彼らの人生を大きく変えた究極のロード・トリップは16mmカメラによって記録されていた。
そして今、2人が残した映像に魅せられた青年が、彼らの足跡をたどって旅に出た。若きアメリカ人冒険家、ジェフ・ジョンソンである。
彼は1990年に偶然、イヴォンとダグの記録映像を目にし、その後10年間2人の足跡をたどることを夢見てきた。そして2007年、
ジェフはすべてを捨て、ついにその夢をかなえた。半年かけて北米から南米へ、イヴォンとダグが通った道をたどることにしたのだ。
異国の地で暮らす人々との触れ合い、予想だにしなかったアクシデントに見舞われながら旅の終わりに彼が見たものは何だったのか。
パタゴニア社の創業者イヴォン・シュイナードは、30年以上も昔にフリースを開発して商品化し、アウトドア・ファッションに革命を起こした。
ワイルド・ライフをこよなく愛する冒険家であり、環境問題にもいち早く取り組んだ環境活動家としても名高い。
映画「180°SOUTH」は、彼の昔の写真やライフワークをなぞりながら、知られざる素顔に迫っていく。同時にイースター島の
美しい夕景や荒れ狂う大海原、パタゴニアの高峰コルコバドの壮大なパノラマをフィルムに収め、「伝説の旅」を見事に再現している。
監督は数多くのサーフィン・フィルムで名高いクリス・マロイ。ジュリア・ロバーツの夫としても知られるカメラマン、ダニー・モダーによる
美しい風景の数々とアコースティックなサーフ・ミュージックの調べが地球の裏側にあるパラダイスへと観る者を誘ってくれる。
この映画の見よう、取りようは色々あると思うが、生き方や環境問題を考えさせられる、とてもいい映画でした。
ふらりと本屋に立ち寄り、オートバイ雑誌を見ていると先日、ブログに載せた知人の
エースモーターサイクルが特集記事で掲載されていたので思わず購入しました。
2010年12月横浜での展示会特集のなかから、記事の一部を紹介すると
『このパンヘッドこそ昨年のホットロッドショーに出展された650台のオートバイの中での一番。
あくまでも個人的な主観だけどブッチギリの一番である。衝撃的と言ったら少々大げさに聞こえるかもしれない。
でもあの蒸し暑い会場で気付くと鳥肌が立っていた。カッコいいと思うバイクはこの一台のみ。
こんなパンヘッドが自分の日常にあったなら、日々の生活はどれだけ楽しくエキサイティングで豊かになるだろう・・・・
そんな妄想をどれだけしただろうか。震える程の感動を与えてくれるカスタムバイク。これを読むアナタにも
きっとそんな一台がある。こんなビルダーが日本にいる事をボクは誇りに思っている。』
本誌にはその時のバイクの写真が見開きで大きく掲載されていて、写真ながらも見る者を圧倒する迫力。
作り手の意志が見事に感じられる・・という本誌の言葉通りだけど、すごいなぁ・・。
彼の活躍が正直、嬉しくて、また紹介してしまいました。
神戸花隈の高架下にある知人のショップへ行って来ました。
ACE MOTOR CYCLE(エースモーターサイクル)というカスタムメイドバイクショップです。
20年振りに会い、彼のやりたい事が「これだったのか!」と知らされました。
1930年から60年代のハーレーダビッドソンのパーツを輸入し、カスタムメイドしています。
とてもニッチな世界ながら、全国各地からネットや人づてに噂を聞いてオーダーが入るようです。
ハーレーの新車には興味が無く、古いモノにしか興味が湧かないと言うのも彼らしいところです。
鉄製の窓格子やドア、看板、インテリアも全て手作りで、そのセンスの良さに改めて感心しきりです。
外観はまるでヨーロッパやアメリカの古いファクトリーそのものです。
店頭のバイクが看板替わりになっています。
オイルやタイヤメーカーの古い看板、そして順番待ちのバイクがずらりと並んでいます。
錆びた看板、変色したポスター、雑然とした作業場もなかなか味のある雰囲気が・・。
お隣りのショップ ROAD RUNNER( ロードランナー) は中古のBELLヘルメット、オリジナルウェア、古着、
小物雑貨等の販売をしていてネットオーダーも多いらしく、こちらもセンス抜群です。
昨年はショパン生誕200年という事で、数多くのCDや書物が発行されました。
何でもすぐ飛びつく私はCDを買うと、すっかりショパンの魅力にはまってしまい、1日中ショパンが聞けるよう、お店のBGMもショパンにし、
iphoneにもショパンをたっぷり入れて、いつでも聞けるようにしています。
さて、書物はというと、「ショパン 炎のバラード」という、昨年の10月末に刊行された本がとても面白かったので、ご紹介します。
主人公は晩年を迎えた世界的ピアニスト、暗に伊 アルトゥーロ・べネデッティ・ミケランジェリであることを示唆する設定です。
話の中で、ルビンシュタイン、ホロヴィッツ、コルトー、グレン・グールド、クラウディオ・アラウ等、続々と実名で登場するのですが、
彼らの演奏や演奏に臨む姿勢が主人公の目を通して辛辣に批評されているのが面白いです。
話はフィクションで、ショパンのバラード第4番、それも実際は曲の終結部分に手を加えられた異稿が存在し、その自筆の楽譜の断片が
ナチス時代のドイツからパリへ、ベルリンへ、今度は赤軍によってモスクワへ渡り、音楽院の教授の弟子によって盗まれ、
彼が収容所へ送られる寸前に友人の手に渡り・・といった数奇な運命をたどるのですが、その楽譜に込められた
真実を謎解いていく時のストーリーの面白さと、芸術的な主人公の語り口の面白さとで、読み出したら止まりませんでした。
つたない私の解説でこの本に対してどう思われたか心配ですが、もしご興味持たれたら、ぜひお読みになってください。
さて、題名のとおり「ファッショニスタの春のおすすめ」はコンプレットのブラウスとスカートです。
ショパンとどう繋がるのか?まぁ、それは良しとして・・。
素材はベージュのサテン地に黒のチュールが重ねてあり、チュールの下の サテンが透けて見えて、動くたびに繊細な美しさが光ります。
ブラウスとスカートが別々に使えて、一番上の写真はブラウスの下にインコテックスのゴールド系のクロップドパンツを合わせています。
真ん中の写真は上下セットして着てみたところです。こうすれば、ちょっとした食事やパーティーなどに着ていけるワンピースになります。
下の写真はベージュの綿カーディガンを上に羽織りました。下のベージュのサテン地と合って綺麗にまとまります。
コンプレットの商品は当店ではかれこれ10年取り扱っていますが、私にとっていつもシーズンの指針となるブランドです。
実を言うと、数ある展示会の中で一番緊張するブランドです。展示会場に足を踏み入れると、本当にピリッとした空気が漂っています。
コレクションは毎回完成度が高く、生地もデザインも縫製も全てにおいてクオリティーが高く、とても勉強になるブランドです。
10年も続いているのは、本当のブランド力があるからですね。この春、どんどん商品をご紹介していきます。
ショパンとコンプレット・・・共通点があるような気がします。どうでしょうか?